画像一覧
カテゴリ
全体 世界一周①MEXICO+CUBA 世界一周②西欧編 世界一周③東欧編 世界一周④中東+ギリシャ編 世界一周⑤東南アジア編 世界一周⑥ネパール編 中南米旅行 も く じ 中南米旅行 準備編 中南米旅行 メキシコ前編 中南米旅行 ペルー前編 中南米旅行 ペルー後編 中南米旅行 イースター島 中南米旅行 メキシコ後編 九州へ行こう@軽自動車 チバラギに行こう@軽自動車 旅行雑記 リアル日記 色々感想文 どうでもいいことry ラブプラスは妄トレです 家庭用ゲームに忍ぶ iPhoneApp お気に入り ホルス戦記 うーたん日記 後藤又兵衛道中記 デジャカル オロカ! ネトゲしようぜ! MHF もんはんふろんちあ 雑記 パチレゴ制作 Game of thrones 未分類 以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 05月 2023年 03月 more... 記事ランキング
ブログパーツ
フォロー中のブログ
Link
ライフログ
タグ
その他のジャンル
ブログジャンル
|
2014年 03月 15日
ハリーポッターを全て読み終えてみると、なるほどこれはタイトルが「ハリーポッター"と"」がつく物語なんだなと思う。あくまでハリーポッターが主観の物語だ。
ハーマイオニーと不死鳥の騎士団と言う本があってもおかしくないだろう。 あーいやいや、ダンブルドアってのはつくづく策士だなと思ってさ…。食えねーなあ。 これは作中にも書いてある。 まさかハリーを死なせるために操ってきたとはね。ビックリしたーよ。 そしてこの誰もが「え?なんだって?いま…何て言った?」と動揺した所に、今まで憎い対象であったスネイプが “「あなたは、死ぬべきときに死ぬことができるようにと、いままで彼を生かしてきたのですか?」 「そう驚くでない、セブルス。いままで、それこそ何人の男や女が死ぬのを見てきたのじゃ?」 「最近は、私が救えなかった者だけです」スネイプが言った。 スネイプは立ち上がった。 「あなたは、私を利用した」 「はて?」 「あなたのために、私は密偵になり、嘘をつき、あなたのために、死ぬほど危険な立場に身を置いた。すべてが、リリー・ポッターの息子を安全に守るためのはずだった。いまあなたは、その息子を、屠殺されるべき豚のように育ててきたのだと言う――」 「なんと、セブルス、感動的なことを」ダンブルドアは真顔で言った。「結局、あの子に情が移ったと言うのか?」 「彼に?」 スネイプが叫んだ。 「エクスペクト パトローナム! 守護霊よ、来たれ!」 スネイプの杖先から、銀色の牝鹿が飛び出した。牝鹿は校長室の床に降り立って、一跳びで部屋を横切り、窓から姿を消した。ダンブルドアは牝鹿が飛び去るのを見つめていた。そして、その銀色の光が薄れたとき、スネイプに向き直ったダンブルドアの目に、涙があふれていた。 「これほどの年月が、経ってもか?」 「永遠に」スネイプが言った。” 抜粋: : Rowling、J.K. “ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団.” Pottermore Limited. iBooks. と、「ハリーポッターと死の秘宝」の本文にある。以下、緑の色付けをした箇所は全て本文からの引用となります。 ここが…スネイプの見せ場だろう。 私はまだ映画版を見ていないから、このシーンがどう扱われているかは分からない。 このシーンは…ほんとにダンブルドアにガッカリ以上の感情を持たせながらスネイプの美談で誤魔化そうとするダンブルドアの話し運びの胡散臭さに閉口する。 ハリーならば、自ら死を選ぶであろうと…。 ハリーが…どんだけ苦しんだと思ってんだよ…。 ダンブルドアが死んだ後、ハリーはもっとダンブルドアと話がしたかったと辛い思いをしてる時に、あんたはスネイプと校長室で喋ってやがった。 ハリーが何故問題解決の為に校長室の「歴代校長の肖像画」に並ぶであろうダンブルドアの肖像画の元へ向かわないのかナゾだった。 あまりにも触れ無い為に、やっぱりダンブルドアは生きてるのでは?と思ったほどだ。 とにかく許すまじ。 私は「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」で、かなりハリーポッター個人が嫌いになった。口に出しては言わないが、かなり自惚れてやがる。俺が助けてやったのに!!と腹の中で思ってる。いや、本人達にぶちまけた。 そんなハリーさえ気の毒に思えるよ、ダンブルドアの裏切りは。 「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」でのハリーの悪態っぷりを披露しよう。 “実は、あんまり腹が立ったので、誕生日に二人が贈ってくれたハニーデュークスのチョコレートを二箱、開けもせずに捨ててしまったくらいだ。” “あの墓地に入って、セドリックが殺されるのを目撃し、そしてあの墓石に縛りつけられ殺されかかったのは、この僕じゃなかったのか?” “何もかもが理不尽だという怒りが込み上げてきて、ハリーは叫びたかった。僕がいなければ、誰もヴォルデモートの復活を知らなかった! それなのに、ご褒美は、リトル・ウィンジングにびっしり四週間も釘づけだ。” ハリーと言えば、マグル界では酷い扱いを受けてきた。だけど今やその影もないようだ。 ⬇ “「おい、ビッグD!」 ダドリーが振り返った。 「なんだ」ダドリーが唸るように言った。「おまえか」 「ところで、いつから『ビッグD』になったんだい?」ハリーが言った。 「黙れ」ダドリーは歯噛みして顔を背けた。 「かっこいい名前だ」ハリーはニヤニヤしながらいとこと並んで歩いた。「だけど、僕にとっちゃ、君はいつまでたっても『ちっちゃなダドリー坊や』だな」” “ダドリーの顎の筋肉がひくひく痙攣した。ダドリーをそれだけ怒らせたと思うと、ハリーは大いに満足だった。鬱憤を、唯一の捌け口のいとこに注ぎ込んでいるような気がした。” “「あれを持ってるから、自分は偉いと思ってるんだろう?」 ひと呼吸置いて、ダドリーが言った。 「あれって?」 「あれ――おまえが隠しているあれだよ」 ハリーはまたニヤッと笑った。 「ダド、見かけほどバカじゃないんだな? 歩きながら同時に話すなんて芸当は、君みたいなばか面じゃできないと思ったけど」 ハリーは杖を引っ張り出した。” ⬆確かこのシーンは映画には無かった。 逆に、ダドリーがハリーポッターを痛めつけた。 ⬇ここから原作と同様のダドリーの口撃 “ダドリーは吠えるような耳障りな笑い声を上げ、それから甲高いヒーヒー声で口まねをした。 「『セドリックを殺さないで! セドリックを殺さないで!』セドリックって誰だ?――おまえのボーイフレンドか?」” 映画だとハリー可哀想(/ _ ; )としか感じられない。恣意的〜。 まだまだハリーポッターの悪態はある。 ⬇ “ハリーはまた癇癪玉が膨らんできた。二体の吸魂鬼をたった一人で追い払ったのに、誰も「よくやった」って言わないのか?” “「それじゃ、ダンブルドアは、どうしてそんなに必死で僕に何にも知らせないようにしたんだい?」ハリーは普通の気軽な声を保つのに苦労しながら聞いた。「君たち――えーと――理由を聞いてみたのかなぁ?」 ハリーがチラッと目を上げたとき、ちょうど二人が顔を見合わせているのを見てしまった。ハリーの態度が、まさに二人が心配していたとおりだったという顔をしていた。ハリーはますます不機嫌になった。” “賢者の石を守ったのは誰だ? リドルをやっつけたのは誰だ? 君たちの命を吸魂鬼から救ったのは誰だって言うんだ?” “「四年生のとき、いったい誰が、ドラゴンやスフィンクスや、ほかの汚いやつらを出し抜いた? 誰があいつの復活を目撃した? 誰があいつから逃げ遂せた? 僕だ!」 ロンは、度肝を抜かれて言葉も出ず、口を半分開けてその場に突っ立っていた。ハーマイオニーは泣き出しそうな顔をしていた。” ⬆酷すぎるぜポッターくん… 半ば自分でも恥じていた感情を爆発させてしまったとあるが、それだけではフォローにならない。こいつはかなりテングだよ。組み分け帽子はこいつを迷う事なくスリザリンに入れるべきだったのた。 そしてハーマイオニーとロンが監督生に選ばれた後、動揺を隠せないハリー⬇ “監督生のバッジが誰かに送られてくると知っていたら、自分のところに来ると期待したはずだ。ロンのところじゃない。僕はドラコ・マルフォイとおんなじ威張り屋なんだろうか?” ここではハリーポッターの成績がロンより悪い事を自白している。ロンより優れているのはクィディッチくらいか?と自問自答し、素直に認めてはいるものの… ⬇ “そう、ロンもハーマイオニーもたいてい僕と一緒だった。ハリーの頭の中の声が言った。 だけど、いつも一緒だったわけじゃない。ハリーは自分に言い返した。あの二人がクィレルと戦ったわけじゃない。リドルやバジリスクと戦いもしなかった。シリウスが逃亡したあの晩、吸魂鬼たちを追い払ったのもあの二人じゃない。ヴォルデモートが蘇ったあの晩、二人は僕と一緒に墓場にいたわけじゃない……。 こんな扱いは不当だという思いが込み上げてきた。ここに到着した晩に突き上げてきた思いと同じだった。僕のほうが絶対いろいろやってきた。ハリーは腸が煮えくり返る思いだった。二人よりも僕のほうがいろいろ成し遂げたんだ!” そして辛うじて良心が ⬇ “ロンの一番の親友の僕が、自分がバッジをもらえなかったからと言って拗ねたりするのか? 双子と一緒になって、ロンの背後で笑うのか? ロンが初めて何かひとつハリーに勝ったというのに、その気持に水を注す気か?” ⬆ いやいやハリー? 君が…ロンにはクィディッチ以外勝ててないと言ったんだぞ? ああ、もちろん学園生活に於いてね^^; ああ、君は闇の魔王との戦いで学園生活に没頭できなかったんだな、ごめんごめん^^; かーわいそうなハリーポッター! …とでも言って欲しいのか? 言われたら言われたで嫌がる癖によ。 あーーーむかつく。 そしてとうとうハーマイオニーさんが注意します。 “「ハリー、私たちにカリカリするのは、お願いだからやめてくれないかしら。だって、もし気づいてないなら言いますけどね、ロンも私もあなたの味方なのよ」 一瞬、間が空いた。 「ごめん」ハリーが小さな声で言った。 「いいのよ」ハーマイオニーが威厳のある声で言った。” あと、スネイプの授業ですっかりスネイプに虐められたハリーの前で、スネイプに関して口論しそうな所でハリーはキレた。 “「いい加減にやめてくれないか?」ハリーが言った。「お互いに角突き合わせてばっかりだ。頭に来るよ」” “自分でも思いがけずに爆発した怒りが、まだメラメラと燃えていた。ロンとハーマイオニーのショックを受けた顔が、ハリーには大満足だった。「いい気味だ……なんでやめられないんだ……いつも悪口を言い合って……あれじゃ、誰だって頭に来る……」” って、お前が言うな!! そしてロンがちゃんとハッキリ言った。 ⬇ “「僕、ハーマイオニーと言い争うのはやめた」ハリーの脇に座りながら、ロンが言った。 「そりゃよかった」ハリーはぶすっと言った。 「だけど、ハーマイオニーが言うんだ。僕たちに八つ当たりするのはやめてほしいって」 ロンが言った。 「僕は何も――」 「伝言しただけさ」ロンがハリーの言葉を遮った。「だけど、ハーマイオニーの言うとおりだと思う。” この頃からハーマイオニーはハリーの頭の方向を変えようと画策したものと勝手に思っています。もっと妄想を込めると、ここまでのハリーポッターに対するダンブルドアの影の薄さは、実はハーマイオニーとロンを操り始めていたりして!と。ハリーには内緒だぞと。 ※ 妄想が止まらない バチン! 「ハーマイオニーと不死鳥の騎士団」 by T. R. Horusling 第一章…ダンブルドアの訪問 部屋にはセンスのよい彫刻を凝らした本棚が並んでいた。その中にはこの部屋の持ち主に似合わぬ難しい本が並んでいた。その部屋の真ん中にはテーブルとソファが一対置かれていた。そのテーブルには写真が飾られていた。よく見るとまだ小さなハーマイオニーとロンとハリーが並んでいる写真だった。 その部屋の真ん中で、ハーマイオニーは校長先生がお忍びで家にやってくるという大事件を親に告げるべきなのか悩みながらうろうろしていた。お茶はどうするべきなのか?座って頂く椅子はどちらが良いか…。 しかしもう時間は無かった。 何しろこの小さなふくろうがハーマイオニーの住む家に到着した20分後に校長先生がやってくると書いてあるからだ。積み上げてあった読みかけの本を片付け、校長先生がくるならばと身なりを整え終わった頃に、彼女に残された時間は数分しかなかった。 ハーマイオニーは考えていた。 何故ハリーではなく、私に?と。 手紙を読み直すと、誰にも内緒でとある。 やはり両親にもハリーにも秘密の方が良いのだろうか。 …しかし、ハリーは別では? そうこうしているうちに、ハーマイオニーの背後でバチンと音がした。 恐る恐る振り返ると、なんとロンが目を回しながら校長先生と一緒にいるではないか。 「こ、こ…校長先生と、…ロン??」 「…なんだよ、ボクがいちゃ悪いかい?」 ロンが気持ち悪くて吐きそうな青い顔をしながら言った。ナメクジの呪いを再現しているような真っ青な顔だった。 「ほほ、ミスター・ウィーズリー。アレはちと慣れが必要でな――」 ダンブルドアは部屋を見渡し、ハーマイオニーが声を掛ける前にハーマイオニーにウィンクした。 「ミス・グレンジャー、ちと三人で…ハリーを助ける相談をしようと思っての。」 「――ここがハーマイオニーの部屋かあ。」 ロンが出し抜けに言った。少しニヤニヤしながら部屋をキョロキョロしている。 ハーマイオニーはパッと顔を赤らめ部屋の中を確認した。何かおかしな物が置いたままになっていないだろうか?女の子らしく花の一つも飾っておいた方が良かったかしらと酷く混乱した。 ハーマイオニーがダンブルドアにソファを勧める前にダンブルドアが腰を掛けたので、ハーマイオニーはまるで自分には教養がないように思えて恥ずかしくなっていたのだが、今はもうどうでもよくなった。それよりもダンブルドアの緘口令のせいでハリーに何も連絡ができない事に焦燥感を抱いていたのに、なんと呑気なものなのだろう。 「よいかのミス・グレンジャー。わしは少ししか時間がないのじゃ。賢いお前さんを納得させる前に説明しておきたい。その方が無駄な質問を省く事ができようぞ。」 ハーマイオニーは少しムッとしたものの、校長先生がハリーを抜きにして話したがる事とはいったい何だろう?という好奇心の方が打ち勝ってしまった。ハーマイオニーは黙って頷いて追従の意を表した。 「ありがとう、ミス・グレンジャー。――さて、ハリーは実に多感な時期にある。今は焦燥感に駆られ、皆への…いやわしへの不信感を募らせておるじゃろう。」 ロンが壊れた人形のように首を縦に五回振った。 そんなロンをチラりと見るダンブルドアの眼差しは暖かく、この人の為なら何でもしたいと思えてくるから不思議なものだ。 ――しかしなぜ急に? なぜ私とロンへ近づく事にしたのだろうか?ハーマイオニーはマグル育ちである為に、幼少の頃からダンブルドアの伝説を聞いて育ってきたわけではない。いま目の前にいる年老いた魔法使いは、ハーマイオニーにとってはあくまでホグワーツの校長先生…というだけである。それに関してはハリーも同じ境遇であったはずなのに、ハリーはすっかりダンブルドアのお気に入りとなり、ハリーもダンブルドアにしか頼れないと言う態度を何度もハーマイオニーとロンに示してきた。 さて、そんな校長先生が…いったい? 巡る思考の色を目に出すまいと努力したが、ダンブルドアの優しい眼差しの奥の眼は、ハーマイオニーの思考は全て読んでおるぞと言いたげな眼が潜んでいた。 ダンブルドアとハーマイオニーは、舌戦ならぬ眼戦を繰り広げていた――、その横でロンはダンブルドアとこんな近しい環境を共有できる事はこの上ない光栄と言わんばかりの恍惚とした表情をしていた。 ダンブルドアは少し表情を硬くした。 先生らしく振る舞う事の方がハーマイオニーには効果的と判断したのだろう。効果覿面とはこの事で、ハーマイオニーは「個人」から「ホグワーツの生徒」に切り替えさせられた。つまりこれは完全なる服従を意味する。 「――ミス・グレンジャー、これは実に繊細な任務なのじゃ…。今ここでハリーが本心と向き合う努力をしないと、ハリーはダメになってしまう。」 「ハリーの本心??」 ロンが無遠慮に口走った。 「さよう――、例えばじゃミスター・ウィーズリー、君が賢者の石を救い、君の妹のジニーをヴォルデモート卿から救い(この時のロンの顔ったら――)炎のゴブレットに名を呼ばれ、死地に追い込まれても…見事に戻ってきた…しかもセドリックをも抱えて…実に美しいではないか。――ミスター・ウィーズリー、もしそれが君がした事ならどう思うかね?」 ロンは少し真面目に考えていた。 時にニヤニヤしながら。 「ボク、そりゃもう最高だよ先生!!」 ロンはガッツポーズをして得意げな顔をした。 「ほっほ!ミスター・ウィーズリー、そう思うじゃろ?誰だってそう思うんじゃよ。ところがハリーポッターという男の子はそうはいかないんじゃ…。みんな全て偶然だったと謙虚なのじゃ…。それが彼の美点でもあり…欠点でもある――。」 ハーマイオニーは思考を総動員し、ロンに言わせて何の効果を期待しているかあらゆるパターンを想定してみた。 ――その瞬間、何か…とても嫌な感じがした。これから先、何年も先の事が決定されてしまうような…。 「――校長先生、質問してもよろしいでしょうか?」ハーマイオニーはまるで教室にいるかのように振舞った。 ダンブルドアの威厳たっぷりの視線を受けて言葉を続けた。 「校長先生は、まさかその為に緘口令をお敷きになってらしたのですか?」 「さすか早いの、ミス・グレンジャー。グリフィンドールに50点といきたいところじゃが、それでは今日の事が暴露てしまうでの、加点できないのが残念じゃ…」 ダンブルドアは威風堂々と立ち上がった。 そのマントの煌めきも計算に入っているかのように。 ロンは完全にダンブルドアの威に打たれている。ロンはパーシーの事を権力に弱いと馬鹿にしていたが、今ではどっこいどっこいだとハーマイオニーは思った。 ダンブルドアの説明はこうだった。 ハリーの本心を剥き出させ、ハリー自身と戦わせ、――友である君たちを傷付ける事になるだろう。しかし君たちにはそれを促し耐えて欲しい。ハリーを一度爆発させる必要がある。そしてそれを恥じ入り、自分自身の自惚れを自分自身と向き合う事で彼の成長を見届けて欲しい。 ――果たしてそれだけの理由であろうか? ハーマイオニーは校長先生が去った部屋を、ダンブルドアと言う魔法使いが座っていたソファを凝視しながら仁王立ちしていた――。 バチン! ハーマイオニーは今度こそ心臓が飛び出るかと思うほど驚いた。 またダンブルドアが立っていたのだ。 「いやいや、ロンを送った後にちょっと話したい事があったのでな…。」 今や目の前にいるダンブルドアは校長先生の肩書きはなく、一個人としての威圧感溢れる魔法使いの姿だった。 ハーマイオニーは特別扱いされて喜ぶタイプではないものの、知の欲求には耐え難い弱さを持っている。 この欲求のタイミングで再度現れたダンブルドアは、実に見事な役者と言ったところだろう。 その役者は大袈裟に両手を広げてこう言った。 「ミス・ハーマイオニー・グレンジャー。 その知に比類なき者よ。マグル産まれでありながら、他の生徒らを――、純血をも制して君が上に立つものはいない。強いて言うなればハリーポッター…じゃな?」 「校長先生、私とハリーは親友です。そりゃ多少のやっかみで喧嘩をした事もあります。しかしただそれだけです。私が彼より目立ちたいなどとお考えでしたら、マルフォイに相談してみては如何でしょうか?――校長先生、私はレイブンクローの寮生でも、ましてやスリザリンの寮生でもありません。」 「ほっほっほ。…いや失礼、ミス・グレンジャー。君が何故グリフィンドールなのかと教職員室で"よく"話題になるものでな。――その答えはいまこの目の前にある権威に屈せぬ勇気かの?」 威厳に満ちたダンブルドアの青い眼がハーマイオニーを推し量るように見つめた。心の奥を冷たい手で触られたような錯覚が起きた。 「いえ校長先生、私はそんなつもりでは…ただ…ハリーは私の親友です!これ以上苦しめるような事はしたくはありません!先生、お願いですから…こうしてる時間をハリーに割いてやってくださいませんか?ハリーは、ハリーはあの冷たい家に押し込められたままなのです!何の情報もなく…彼はおかしくなってしまいます!」 「ミス・グレンジャー。それは先ほども話したはずじゃ。焦らして爆発させなければならないのじゃ。彼の人格成形に必要な儀式なのじゃ。分かっておくれ。やがて分かる。ハリーはこの何年も先を見越して成長せねばならん大事な…繊細な時期なのじゃ…いいかね?これは決して失敗は許されない。もし違えたら…ミス・グレンジャー…そしてミスター・ウィーズリーと共に作戦を補填してもらう事になるかもしれん。」 「作戦…? ハリーが失敗? 私たちがハリーの替わりになんてなれるはずがありません!」 「それだけはの!まだ言えぬのじゃよ。これはまだスネイプ先生にすら教えておらん。」 ハーマイオニーの泣き震える肩を、ダンブルドアは優しく撫でた。 「わしはもう一つお前さんに頼みたい。その為にわしは戻ってきたのじゃ。――これは君が考えたかのように振舞って欲しい。それはの、一つわしのために組織を編成して欲しいのじゃ。」 「組織…?」 「さよう。これはわしの多くの切り札の大事な一枚になりながら、君たちにも多くの恩恵を与えるものだ。少しネタばらしをするとの?今年はちと波乱に満ちた、いやエキサイティングな学園生活になるじゃろう、ほっほ。――その上でな、君たちはハリーを焦らして怒らせて爆発させる。これは先ほど説明した通りじゃ。――ここまで相違ないな?」 ハーマイオニーは可能な限り従順を装いながら頭脳はフル回転していた。 「はい、ダンブルドア校長先生。」 ダンブルドアの冷んやりとした眼はハーマイオニーを一瞬も見離さなかった。 「さて、新しい組織の名前じゃが、これにはハリーの名前を使ってはいけない。わしを連想させるような略称になるようにしておくれ。これはくだらない事に見えるかもしれないが、非常に大事なことじゃ。そして、メンバーに必ず署名をさせることじゃ、この呪いのかかった羽ペンでな。」 ハーマイオニーは非難めいた眼差しをダンブルドアに向ける気は毛頭無かった。何故ならダンブルドアに言われるまでもなく自分がそうしていただろう。もしかするとダンブルドアは、ハーマイオニーがそうすると言う事を見越してダンブルドアなりに呪いを限定した羽ペンでハーマイオニーを牽制したのかもしれない。 ハーマイオニーは思考の縛りをするすると解いた。何もかも降参じゃない?と。 「校長先生、この呪いはなんですか?」 「君の好きそうな罰則じゃ。裏切り者には顔に発疹がでるようになっとる。」 「そっ、それだけですか?」 言ってしまってからハッと口を閉じたがもう遅かった。クイズに当たった子供のように、ダンブルドアはニコニコと笑いながら呪いの羽ペンをハーマイオニーの部屋のテーブルに置いた。 「いいかね――」 深く落ち着きのあるダンブルドアの声が続く。 「ハリーをこの組織を率いる立場にすること。その組織の名前はわしをイメージするもの…。そしてハリーがメンバーに教えるのは闇の魔術に対する防衛術じゃよ。」 ハーマイオニーは一つ一つ疑問が浮いてくるものの、その一つ一つを自分なりに解釈していった。 「校長先生、私は疑問でした。ハリーが他人に防衛術を教えるなんて引き受けるわけが無いと。ところが校長先生かお考えになった"焦らし作戦"で、ハリーはその役目を引き受ける心理になっているワケですね?」 ダンブルドアは手を数回叩いた。 「いやはや恐れ入った、ミス・グレンジャー…。――その先は何処まで見通しておるんじゃ?」 一瞬、ダンブルドアが静止したように見えた。ハーマイオニーはこの時ほど閉心術を習いたいと思った事はなかった。 「とにかく今学期は稀に見る忙しさになるじゃろう。ヴォルデモート卿の復活だけではないのじゃ。何か質問はないかね?もちろんわしが答えられる範囲内じゃ。」 ハーマイオニーは聞かれる前から質問を想定してはいたものの、聞きたい事が多すぎるのだ。ダンブルドアが答えてくれないであろう質問を消去法で消してゆくと、さほど残ってはいなかった。 「ミスター・ウィーズリーには、ハリーを焦らして爆発させる作戦を伝えてあるが、わしの組織の話はミス・グレンジャーのみじゃ。よう理解なされよ。成功の暁にはわしの蔵書の中でもお気に入りの"吟遊詩人ビードルの物語"を贈呈しようぞ。」 「――吟遊詩人?」 「もちろんミスター・ウィーズリーにも何か贈呈する予定じゃ。彼の行動に見合った物をな…」 ダンブルドアはまるでそこにロンがいるかのようにウィンクをした。 「ミス・ハーマイオニー・グレンジャーよ、わしへの忠義よりも知の探求を選びし者よ!――そなたはまるでわしの若い頃を見ているようじゃ。それではわしは失礼する、さらばじゃ。」 バチン! ハーマイオニーのショックは大変なものだった。最後のダンブルドアの言葉もそうだし、ダンブルドアが自ら見せた腹の中が、まるで裏切れない呪いかのようにハーマイオニーに貼りついていた。 巡るめく思考の果てに、ハーマイオニーは不敵な微笑みを浮かべていた。 「要は結果を出せってことね。ふん、ちょっと気に入らないけど、ハリーのためにやるしかないわ…って結局こうやって校長先生の言葉通りに進んでるのが面白くないわよね。」 ハーマイオニーは片手で頭を押さえた。 一瞬、ホグワーツの校長になる夢を見たが、現校長があれほどの策士となると夢も萎えた。いったい私の他に何人、いや何十人を「特別扱い」のように扱っているのだろう。ハーマイオニーの脳裏にネビルの顔が浮かんだ。 何年も先を見越して…。 ハーマイオニーはそれが「名前を言ってはいけないあの人」に関する事くらい分かっている。 間違いなく…ここ数年で大きな変化がやってくる…。そこで私には何ができるのだろうか。いやダンブルドア校長が何を必要とするかを考えるべきだ。 階下からハーマイオニーを呼ぶ声がする。 パパが帰宅したのだろう。 ハーマイオニーは鏡を見て、マグルらしい可愛い顔を作り直してから部屋を出た。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー はぁはぁハァハァ長くてゴメンなさい! ダンブルドアめぇぇぇ!! 絶対ネビルにも手ェ出してやがるぜ!! えーと、そんな感じでマジで最低設定だよね、ハリーくん。 ⬇ “「君が」ロンが言った。「僕たちにそいつを教えるってことがさ」 「だって……」 ハリーはニヤッとした。二人でハリーをからかっているに違いない。 「だって、僕は先生じゃないし、そんなこと僕には……」 「ハリー、あなたは『闇の魔術に対する防衛術』で、学年のトップだったわ」 「僕が?」ハリーはますますニヤッとした。「違うよ。どんなテストでも僕は君にかなわなかった――」” “「三年生」ロンが一段と声を張り上げた。「君は百人以上の吸魂鬼を一度に追い払った――」 「あれは、だって、まぐれだよ。もし『逆転時計』がなかったら――」” と、こんな感じ^^; ハリーうぜえ! 散々怒鳴り散らした相手に、こんな事言われて、ハリーはニヤニヤしながらも、ハーマイオニーとロンもニヤニヤしてる事にイラっときた。 “こんどはロンもハーマイオニーまでもニヤニヤしているので、ハリーはほとんど怒ったように言った。 「黙って聞けよ。いいかい? そんな言い方をすれば、なんだかすごいことに聞こえるけど、みんな運がよかっただけなんだ――半分ぐらいは、自分が何をやっているかわからなかった。どれ一つとして計画的にやったわけじゃない。たまたま思いついたことをやっただけだ。それに、ほとんどいつも、何かに助けられたし――」” と、自省を促しているようなハーマイオニー。 その後、ハリーはDAと言う軍団の先生となり、メンバーに闇の魔術に対する防衛術を教えた。これがかなり功を奏し、ハリーのイライラは解消された。 ハーマイオニー「…やっと成功したわねロン。」 ロン「マジ疲れた!ボクもうダンブルドアの手伝いはこりごりだよ!!」 と、裏でヒソヒソ話してそうだ。
by tr.horus
| 2014-03-15 19:24
| 色々感想文
|
Comments(3)
Commented
by
シュレナ
at 2014-03-16 02:07
x
驚くだろうけど、実はハリーポッターの映画も原作も読んでいないやつです。なんでだろう…FTとか大好きなのになー魔法とかもねー…
そんな私が知っている?ネタとしては、名前をよく覚えていないというのがいかに読んでいないのかが分かるのですが、敵対していた魔法使いと校長先生は過去恋人同士だったということくらいでしょうか。 本では書かれていないけど裏設定?というやつ?あら校長ってばゲイだったのねーとか思ったのを覚えている。 どんなイメージを持っているのよって感じですな… 関係ないけど、今季アニメで面白いのは「鬼灯(ほおづき)の冷徹」(地獄の官房長官的立場の鬼の話)と「ノラガミ」(自称神様と言う無名の神の話)かな? 2クールだけど「ログ・ホライズン」も面白い。第2期があると信じている! ♪ここは地獄 地獄 楽しい地獄 地獄じごじご地獄だよ~ というOPが1度聞いたら離れませんねw 生前の行いによって八大地獄と八寒地獄の2つに分かれ、さらに272の細かい部署に分かれている地獄行きですよ?というお話のハズなんだけど…面白い…地獄の日常が…
0
Commented
by
tr.horus at 2014-03-16 13:05
>シュレナさん
よくそのダンブルドアのゲイ話知ってるね!笑 恋人同士だったかは分からないけど、そうその戦った相手のことが好きだったんだよ。だからハリーの事を好きだったりしてと思ったんだけどね。 てか、映画も観たことないの?! それはすごいな!!笑 日本という環境下で中々やりおる。 私はイギリスのハリーポッターのやつに行きたいよ!杖買いたいよ!でもポンド高過ぎ!! 帰国したらとりあえず漫画喫茶です。 たった九ヶ月なのに、日本だと浦島太郎だろうなあ。
Commented
by
名無し
at 2020-04-20 18:48
x
めちゃくちゃハリー嫌いなんですねwww妄想~♪♪
|
ファン申請 |
||