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2013年 12月 08日
ここではツアーに参加する予定だった。 珍しく自分からレセプションにツアーはいくら?と聞いてみたところ、400ポンド(6000円)と言う恐ろしい数字を言ってのけた。 コムオンボとエドフは300ポンド! はああ?? 本には80ポンドって書いてあんだけど??と抗議すると「だって他に観光客居ないんだもん(´・_・`)車に君一人だよ。」と…。 た、確かに… アスワンの駅を降りた時は、私以外に旅行者っぽい奴は居なかった。 スークを歩いても、潰れたお店が多いような。 お店の外装を見ると、ボブ・マーリーやらとファンキーなものを見かける。 明らかに欧米人を意識した店が多かった。 しかし今のこの閑散とした空気は…? 歩いても歩いても、ほんとに私一人しか観光客が居ないのでは?と思うほど観光客の姿を見なかった。 とりあえず「切りかけのオベリスク」とやらを見に行った。スークを黙念と歩いていたが、ナイル川沿いを歩くことにした。 すると客引きが待ち構えていた。 なるほど、こっちに居たのね。 馬車にタクシー、フルーカにモーターボート。 あの中州の神殿でも見に行くかな。 オベリスクはいつでも見れるだろう。 次々と船の誘いがきた。 モーターボートが15ポンド フルーカが15ポンド いずれもすぐ目の前の岸までだ。 まだまだ船はあるからドンドン歩いた。 その中でフルーカ乗りが、あの島をぐるっと回って40ポンドと言い出した。 高いと一刀両断。 しかし当然食い下がる。 交渉に入っただけでめっけもんなのだから。 フルーカ乗りは35までしか下げなかった。 私のホテルは一晩30ポンドだと嘘をつき、だからそんな金額は払えないと言った。 彼の並べる英単語の中に「スイミング」とあった。 泳いでいけば??とでも言ったのだろうか。サヨナラして先を進む。 今度はモーターボート。 またフルーカ。 またまたボート。 最終的に簡単に5ポンドを容認した若い子のモーターボートを頼んだ。 島をみて、修復バリバリに毒づく。 まだ修復していないところはすごかった。大きな岩の部屋みたいなのが、すっ転がっていた。何がどうなると、あんな重い石が転がるのだろうか。こちらは面白かった。 その後は歩いて切りかけのオベリスクへ。 かなり歩いたのだが見つからず、やっと見つけた頃には閉まっていた。やたらと犬がいた。 ファミリーに囲まれ、写真を撮れ撮れと子供がワイワイしている。 別れ際、一体何の種か分からぬがオヤツを貰ったものの、あの腹痛以来は変なものは食べないぞと決めていたので食べなかった。 くたくたになりながら歩いた。 カフェではちょっとオシャレを意識した小学生くらいの子がチャイを持って歩いていた。 そのチャイいくら? すると彼は私にチャイを渡してきた。 いいの? いくら? ダメだ、ハウマッチも通じない。 テーブルに座って茶を飲みながらタバコをふかす。 それがよほど珍しいのだろう。 チャイをくれた男の子はそばで私をガン見。またこのパターン。 そして高校生くらいの男の子が出てきて、私にタバコを売ろうとしているのか、一箱渡してくる。いや、いらないと突き返す。どうぞどうぞと言ったていだが分からない。 突然、高校生の方がファックユーと言った。 はあ?? お前、のびーに殺されっぞ?(´・_・`) 私は目を丸くして彼を見たが、彼の目に悪意や下衆な眼差しはなく、ものすごく友好的な眼差しなのだ。 ??? もしかして欧米人などから、変な英語を教えられたのか?意味も知らずに。 ハウマッチも知らない子なのだから、ファックユーを間違えて教え込まれても気がつくまい。 男の子はニタニタするわけでもなく、また普通にファックユーと言ってきた。おデコにタバコ付けっぞという仕草をしても、笑いのけたりせずにニコニコ…。 調子狂うな。 何のつもりで言ってるのだろう。 私もファックユーと言い返すと、これまたニコニコしている。微笑みを湛えるってやつよ。 あー疲れた。 サヨナラして別れたが、チャイはおごってくれた。 あとはアブシンベルとホルス神殿だけ見れればいい。そしたらもう用はない。 なのにツアーがないなんて…。 タクシーが一人だけ、アブシンベル?って話しかけてきたが無視してまった。今思えば金額聞いても良かったかもな。 ホテルに戻る前にご飯を食べた。 空腹を満たしても、無気力感は消えなかった。 明日はどうしよう、明後日はどうしよう?と連日考えている。 疲れた。 倦怠期か。 これはギリシャの時にもきたな。 ギリシャに納得できなかったんだっけな。 できればあと数日耐えて欲しかった。アクティブモードを継続して欲しかった。 暑くて歩き過ぎた事もあるが、エジプトは精神の消耗が激しい。 エジプトの田舎の光景に和み、ナイルに反射する光を遺跡から見たり、見るものは美しいのにちっとも癒されない。 ホテルに戻り、ネットが繋がらない事にイラっとしたが、まだネット依存かよと己を罵った。 夕飯はコシャリにした。 カイロのあの店のような美味しさは無かったものの、安いなあーと安心して食べれる。 部屋に戻り、ゴロリと横になる。 ゴロゴロすればするほど、何かカスのようなモノがポロポロとシーツに…。 どうやら毛布が古いようだ。 しかしこちらの人から見れば問題無いのだろうよ。 この旅行中、汚いと言う概念について考えていた。 日本人は綺麗好きだ。 綺麗な状態を知っているから比較してしまうのだ。厄介な事だ。 こちらの人はこの状態が日常だから、なんとも思わないだけなのだ。 さっさと洗濯をし、室内に干して就寝。
by tr.horus
| 2013-12-08 20:53
| 世界一周④中東+ギリシャ編
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