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2008年 02月 25日
深夜2時くらいに飛行機の中。
最初のサービスは飲み物かな。寝る前だし飲まなくて良いか。 薄いフリースを肩までかけて寝る準備はokk. シートベルトマークが消えないと椅子が倒せないので 随分長いこと待ってたんだけどマークが消えない。 眠い! 寝たいけどこんな直角の椅子で寝れるわけがない!! あれ? そういえばスチュワーデスさんは歩いてたな。 あれ?いいの? こっそり椅子を倒すが怒られないので大丈夫のようだ。 なんだよなんだよ!!もう寝てやんよ!! しかし周囲がガサゴソとざわめく。 ん?なんだろう。ノビーまで活発化しだしたぞ。 う!今何時?3時前後だよね? なんでご飯が? スナックではなくしっかりしたご飯。 黙々と食べてしまった。 そのまま寝る。 しかしろくに倒せない椅子では非常に寝にくい。 前の椅子が空いてるので、そこに行こうと何度も考えるんだけど眠くて寝てしまう。 でもいよいよ身体が痛くなってきたので、ノビーの前を通り前の席に行こうと靴を履き始めると、ノビーが気を利かせて前の席に移動してくれた。 小さい枕が二個あったので、なんとかそれで良い角度で寝ようと試みる。 何度も身体が痛くて起きたけどさっきよりは眠れる。 何度も何度も起きる内に、なんだか空が明るい。 自分と反対側の空が良い色になっていた。 ついでにトイレに起きる。 時計を見ると9時ちょい前。 え!もうそんな時間なの!? いや違う、時差だ。 朝の9時に朝焼けなわけない。 席に戻りボヘーっとしていると、船内に明かりがついた。 朝飯だ朝飯だ!豚共さっさと起きて食え!と。 寝ぼけ頭でご飯を食べる。 しっかしあの時間で飛行機に乗ると飯が二回も食えるんだな。 そして飛行機はメキシコシティへ到着。 私は相変わらず空港内の表示が分からない。 荷物を取ってる人のマークがあったら行っちゃうよ? でもそこじゃなくてもっと遠くだったとか分かりにくい。ノビーが居なかったら確実に切れてただろう。 タバコ本数オーバーでどっきどきだった入国審査も何事もなく終わる。 さあ、次はカンクンまで飛ぶよ! しかし!!私は急な腹痛に顔が青くなり始めた。 うー。こりゃまた飛行機の冷房で冷えたか? 波は二回やってきて終了。 どうかこのまま治りますように。 そんなトイレの往復も終わり、カンクン行きのチケットの値段を聞くと予想以上の26000円! う、うう。 カンクンまでバスは25時間かかる。8k-11k しかし飛行機は2時間もかからない。26k 私が考えた旅程だと、時間が足りないくらいなのだ。 ここはサクっと飛行機で行ってしまおう!と結論が出るのに10分程かかる。 これはノビーに悪いので飛行機代は私が負担。 カードで支払い。 最近多いなカード払い。 んで、なんかビジネスクラスなんですって。 料金はエコノミーだけどビジネスクラスの席ですと。 わーい! よく分からないけど人生最初で最後のビジネスクラスを満喫しよう! まず離陸前にジュースが出てきました。 スタート時点ですでに差が出ました。 ええ、ワインなんざほっといてコーラです。 時間がお昼過ぎなんで、ランチが出てくるんじゃないかしら?と、ノビーとソワソワする。 暇つぶしに読んでいた本にだってこんな素敵なお食事! スチュワーデスさんが出てきて、前の席の人に何か聞いている。 もちろん予行演習として聞きマスですよ! ん?なになに? !! さんどうぃっちだと?? いつの間にか寝てるノビーを起こす。 ヒアリング開始! どうやらサンドウィッチしか選択肢がないようだ。 がっでーーーーーーーーーーーーーむ!! いや、きっとすごいのが出てくるよ! 銀食器に盛られたサンドウィッチとか!! しかし思ってたより普通のプラ製の食器にサンドウィッチが一個ポイっと置かれているのが出てきた。 エアロメヒコの本気はこの程度なわけ?? ラン航空は良かった。 なのになんだこのくそボソボソなパンは!! ラン航空のビーフ&マッシュポテトが機内食でNo.1だったよ。 エアロメヒコの本気と見て取れるこのサラダ。 ジョジョの億ヤス君みたいに食べてみようじゃないか。 トマトとチーズが全然絡まない!! これじゃスタンドなんか出てこないよ!!!ハァハァ しかもデザートと思われる物がクッキー二枚入の袋。 しかもまだ食べてる最中なのに食器を下げられた。 なんというエアロメヒコ!! くっそー日記に書いてやる書いてやる。 特にそれ以上何もなくカンクンに到着。 思ったより湿度がある。 メキシコシティで風が肌寒かったからジャージを着たんだけど、東に飛行機で2時間、バスで24時間でこの変わりよう。 空港内はさすが屈指のビーチリゾート。 観光客で賑わっている。 さて、ここから宿に行くのだが高いホテルゾーンと安いセントロゾーンというのがある。 メキシコはとにかく交通費が安い。 タクシーではなく市バスを探す。 バスのフロントガラスにCENTROと書かれたバス発見。 9ペソなので90円だ。 メキシコシティに比べると倍額だ。高い。でも安いw がたんごとんと激しく揺れる市バスでちょっと車酔い。 最後尾なんか乗っちゃいかんな! セントロのバスターミナルに到着。 そこから宿に向かって歩く。背中には重さがアップしたリュック。 今回は自力で宿に到着! この宿は日本にいる時にネットで見つけた。 メキシコはペルーと違って客引きが無かったんだった。 調べといて良かった良かった。 ここは日本人宿のドミトリー。 雰囲気も良く中々快適そうだ。 到着して速攻で寝る私とノビー。 いや~疲れた疲れた。 5時過ぎに空腹で目が覚める。 同じ部屋の人と身の上話をする。 その声でノビーもむっくり起きる。奴の腹時計が鳴ったようだ。 宿出てすぐの道沿いにいくつも安い店が並んでいる。 コンビニもある。 ああ、安全で便利な国に帰ってきたんだな。 でも何故か心がさみしい。 なんだろう。 店に入り名物という炭火焼きビーフとビールを頼む。 コロナじゃなくてソル。 グラスの上部は塩で縁取りされ、リモンが惜しむ事なくたっぷりとお皿に乗ってやってきた。 ああ、これこれ!! メヒコに無事に戻ってきた事を祝い「サルー!」と乾杯する。 この店で気が付いたんだけど、ビール(セルベッサ)にリモンと塩を入れると「チェラダ」という名前で、さらにそれにタバスコを入れるとミチェラダという名前になるそうだ。後々宿の人に聞くと、ビールのことをチェラダというらしい。地方地方で古い言い方が残っているそうだ。 そんな感じでウェイターの兄ちゃんとのやり取りでホーホーと感心する。 チェラダ、リキッシモ!おいしい!と言うと 彼はショットグラスにタバスコを持ってきた!! ノビーに入れるか?と聞いている。 ノビーはもちろん!とタバスコを入れてもらう。 ビールにタバスコ!! 一体どんな味なんだ!! 次号に続く!! なんてのは冗談で、ノビー曰く「トマトジュースっぽい」と。 ビール+タバスコ=トマト味?? わかんない。全然分かりたくない。 私はトマトジュース嫌いなんだけど、ここはやはり旅の楽しみということでタバスコを入れてもらった。 わー、ぐらしゃす! !!!!!!! 私のトマトジュースセンサーがビンビンに反応している!! ぐあっっまず あ?うお!今度は辛い!!ピカンテ!! なんて忙しい飲み物なんだ。 ビールはどこに行ったんだ。 私は我慢して飲んだ。 やがて肉料理が運ばれてきて、その味わいに高級さを感じた。 ああ、アルパカのボソボソ肉が懐かしいな。 さすがカンクン、肉がジューシーだぜ。 ああ、なんか変なモン食ったな。 それが感想w しっかりビール飲んじゃったのでやはりホロ酔いに。 今回は「プラザ デ アルマース?」ではなく 「エルロイ!バモス!」エルロイGO!と騒ぐ。 そういえばカンクンって犬が居ない!! あーーー犬が居ないーーー!! 今までで初めての犬との離別。 寂しい。 そう、なんかずっと寂しいんだ。 その理由を考えてた。 メキシコで最初の一週間を過ごしペルーへ。 最初のクスコで食い物が高いは口に合わないわと小言ばかり。 メキシコに帰りたいとすら言っていた。 しかし今、メヒコに帰って来たというのに何か寂しい。 一体この気持ちは何? 色んな思い出が浮かんでは消え、浮かんでは消える。 その風景のほとんどがペルーの思い出だった。 ワラスのママさん、弱気なボリー クスコのヘラティーナ事件 スリ未遂もあった クスコでオカマのターラと話した クスコで暇で暇で道を歩き回ったこと プーノのホテルの兄ちゃんの優しさ プーノの公園のインディヘナの婆ちゃん プーノで毎日食べたヘラティーナの味 ティティカカ湖のクソガキども ナスカのホテルの泣き虫ホセ、気の利くマミータ、犬の白黒 ナスカの財布職人のおじさんやアクセ売りのアルティサーノ ナスカからリマまでのローカルバスの異臭 何から何まで懐かしく、胸がぐっと締め付けられる。 そうか、私はペルーが大好きだったんだ。 また皆に会いたい。 なんてメキシコに戻ってから思った。 イースター島も良かったけれど やはり地元の人とよく交流したペルーの味わいは深い。 さよならペルー。 ペルーの愛しい風景よ。 ペルーの愛しい人達よ。 ペルーの愛しい犬達よ。 最愛なるペルーへ
by tr.horus
| 2008-02-25 10:19
| 中南米旅行 メキシコ後編
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