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2011年 02月 02日
私はドライバーのつもりだった。
しかし実際やってることは花屋兼葬儀である。 花の壇を作ってる職人達からは「走り屋」と呼ばれ、完全に使いっ走りである。 しかしお客様の前に立てば花屋になり葬儀屋になる。 二足のわらじどころではない。 私は当初、あまりにも覚えることが多くて困ったが 今はもう「なんちゃって花屋、葬儀屋」と化している。 次第に仕事に慣れてきたと思われたのか 最近は新しい仕事が付くようになった。 花の壇を作る職人の手伝いの中にある「出棺」の手伝いである。 出棺。 それは葬式における一番辛いシーン。 お坊様がお経を唱えてる間に参列者が焼香する。 その前に既に棺桶はオープンされる。 焼香が終わったら、今度は納棺花(切花)を棺桶に入れる。 花の入ったお盆を手に取り、遺族の方などにお取りいただく役回りがある。 それが私の手伝い内容だ。 このように、前もって納棺花が手配されていれば(有料) 現地で「花を捥ぐ」作業はない。 現地で花を捥ぐ場合はかなり忙しい。 例えばお葬式って、名札の刺さった菊の花が並べられてるでしょう? 「喪主」とか「個人名」とか。 あの菊やら洋花をものすごいスピードで捥いで切って捥いで切ってお盆に入れる。 酷い場合、遺族の方が見てる前でそれをやる。 花が入ったお盆は葬儀屋さんが忙しく持ってゆき、お客様にお渡ししている。 棺桶に蓋がされた後、喪主様よりお礼の言葉を賜る。 「本日は皆様、お忙しいところを…」ってやつだ。 これがかなりヘヴィである。遺族の想いが溢れているからだ。 私はまだ数回しかやったことがないせいもあり、かなりの確立で涙目になってしまう。 そして出棺。 棺桶は火葬場へ移動する。 その後の葬式会場はどうなるのかというと 葬儀屋さんと花屋がいそいそと片付けをはじめるのだ。 上記のが、お寺で葬式をするパターン。 その他には市民斎場というのがある。 こっちのが安く葬式が出来る。 だが、かなり流れ作業である。 私はどうも好かない。 尻叩かれて巡るツアーのようだ。 はい皆さんコチラですよ~。 こっちで焼香してくださいね~。終わったらこっちに並んでください。 はい、お次は納棺花を棺桶に入れてくださいね。並んでください。 それでは出棺いたしますので、ご遺族の方はこちらに。 その他の皆様はガラス越しの見送りとなります。こちらへどうぞ~。 なんて明るくはないが、あれじゃ泣こうにも泣けない。 でも、短時間で済むのはありがたいこと。 なんともいえないね。 火葬場の横には納骨室がある。 ああ、あそこに骨が乗ってくるのねと予想できる台があり その脇には準備された骨壷が作業を待ち構えている。 私は息をするのも躊躇った。 だってここには死が渦巻いている。 なんてことだと思った。 しかしこれがここでは日常なのだ。 納骨が終わったらお食事。市民斎場だと食事はないのかな? お骨を部屋におき、みんなでご飯を食べる場合もある。 葬儀屋さんによると思う。 その後、解散となり 遺族の方は骨壷の入った箱と遺影を抱きかかえて帰宅する。 しかしまだ葬儀は終わらない。 ここで私の出番なのだ。 葬儀屋と組んで喪主様の家に行く。 そこで荷物を運んだり花を飾ったりと体力仕事になる。 花ってめちゃくちゃ重いのよ? オアシスという、あの緑色のスポンジ知ってるか? アイツが全力で水を吸うとバカ重くなる。 それをエレベーター無しで5階までとか、極稀にある。 そういう時は葬儀屋さんも一緒になって手伝ってくれる。 極稀に何もしない人も居る。 私はただ花を運んだだけだ、と思っている。 黒い服を着込み、お客様の家の中に入る。 終始無言で場を作り、花を飾り、茶色くなった花びらや葉、 さらにはユリなどの花粉を除去する。 全体的なバランスを見て調整…。 って、とりあえず花屋のつもりなんだ。コレ。 実際、私なんかいらなくね?この役いらなくね?と何回も思った。 これくらい葬儀屋さんができるでしょう、と。 しかし緊急アドリブが発生した。 葬儀屋「いけね、花束忘れちった^^;」 私「あ、式場にとりに行きましょうか?」 葬儀屋「ない^^」(発注忘れ) 私「…え?」 葬儀屋「仕方ない、それで花束作って^^」 私「!!!!!!!!!!!!!」(噴出す脂汗) そう、葬儀屋さんから見ても私は花屋なのだ!!! オポオオオオオオオオオオ なんてこった!!!! その場で私は宣言した。 「あの、私まだぺーぺーなんで;; 時間かかります;;」と。 とにかく頑張った。 気弱なアイツと一緒に練習した時の事を思い出しながら。 ムリだ、ポイント入れながらなんて出来ないwwww とりあえず!!基本に忠実に菊だけで一生懸命作ろう!!!! お客様の家のお庭で、私は自分の車を作業台にして花束を作り上げた。 二つも。 その間、葬儀屋はわざと時間をかけてセッティングしている。 それが手に取るように分かるw やっと花を花瓶に飾って終了した。 冷や汗かきながらだったが、人間なんとかなるもんだなと思った。 私が残った花を片付けていると、喪主様がこちらにやってきた。 やべえ、怒られるんじゃないかとドキっとした。 すると喪主様は、いやオジサンは私に寸志をくださった。 これは滅多にないことで、私のような者にくれてやることはないのだ。 私は自分の作った菊の束を思うと、とても受け取れなかった。 頑なに「いえ、こういうものは頂けません」と断った。 しかし葬儀屋さんが「頂いておいて」と言うので頂いた。 そのお金はカバンの中に入れた。 私が立派な花束を作れるようになる日まで使わない。 そう決めた。 アレ以来、幾度か寸志を頂く事がった。 それらも使っていない。同じカバンにしまってある。 この最後に花を飾る仕事を「後飾り」とか「送り」と呼ぶ。 これが終わって、初めてお客様はやっと気が抜けるのだ。 それまでは慌しい日々だったはず。 その最後の締めに私のような異物が混入し 私自身それに戸惑い続ける毎日でしたが 今までのご遺族の方の感謝の言葉を思い出す度に勇気が湧いてきます。 励まされる想いであります。 色々ポカやっちゃって凹む日々だけれども(主に記憶喪失的忘れ物) 今後も心をこめてお仕事したいと思う次第であります!!!! あ、言い忘れた。 葬儀屋さんは前もって調べておこう。 近所にあるアソコでいいや~的な考えはやめよう。 テレビでCMやってるから信頼できるという考えはもっと辞めよう。 ブラック多すぎます^^;;
by tr.horus
| 2011-02-02 23:53
| リアル日記
|
Comments(4)
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シュレナ
at 2011-02-03 10:32
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遺族は(うちはだが)葬儀やら何やらもろもろが終わって、一息つけるのは弔問客や親族が帰宅し、家族だけになったときかな。でも悲しいって感情は(ショックも)その人が亡くなったとき、確認したときかな・・・。数時間もしないうちに遺体を死装束に着替えさせて霊安室へ移動、葬儀会社はどこにしますか?と相談されて悲しみに慕っている余裕はない。親戚などに連絡するわ葬儀会社を決めるわ、家で葬儀が出来ないなら遺体を一時安置するためにもすぐ葬儀会社がやってきて安置所へ移動するわ、その場で葬儀をどうしたいかどの値段でやるか花はどれくらい、柩はどれ(予算から選ぶ)骨壺はどうするか、寺はどうするか会場はどうするか、もうね悲しんでいる暇はないよ。終わった後、変な話慌ただしいのが終わって、やっと現実?に戻れる感じ。でもすぐ四十九日とか、お返しのこととかでバタバタするから、まあ慌ただしくしているから悲しみに慕っている余裕がなくて良い部分もあるんだろうけどねぇ・・・。うちも今年三回忌だわ。葬儀会社は会社が会員で入っているところで割引が効くところでお願いした。割引分気持ち1段上のコースでお願いできた。比較できないから良かったのか悪かったのか不明。
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tr.horus at 2011-02-03 20:08
>シュレナさん
ずヴぁり「比較できないから良かったのか悪かったのか不明」という所がポイントです。人生のうち、数回しか経験しない事だしね。 何が良くて何が悪いか。それはご遺族の方は分からなくて当然だと思います。しかし、私はソレを「足元見やがって」というか「弱みに付け込んでる」と思ってしまいます。噂では制作費1万円の棺桶を100万で売る会社もあるとか。真相は分かりませんが、そういう裏話がヒソヒソと語り継がれる業界です。 しかし別に良かろうが悪かろうが、ご遺族の方が納得してれば、例え悪徳業者でも悪くないのです。悔しいコトだけど; だからやっぱ、生前に考えておいたほうがいいと思うんだ。 >会員 その時、最後に私のような業務の人間来ませんでしたか?
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シュレナ
at 2011-02-03 23:14
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花を家へ運んだりってことかな・・・確かに葬儀会社の担当者の他にいたねぇ。まあ供物やら花やら簡単な供養できる場所をつくっていったけど・・・。
まあ、柩は白木と白い布張りのものと、薄いピンクに透かし模様の布張りで選べたので、薄いピンクを選んだなぁ。予算がないからそんな馬鹿みたいに高いコースは選べなかったけどね。 葬儀会社がどうこうは解らないけど、骨壺は通常のではなくて別のパンフにあるやつから選んだりしたかな・・・本人が好きだった色で決めた。多少高くても良いよねって。 ただ、そこの会社で式場を選んで、宗派を聞かれたときに「特に決まってなかった気がしたけど・・・まあこれかなあ?」と選んでみて当日来てくれたお坊さんが当たりだった気がする。式場に使ったところではなく、来てくれた坊さんのところで納骨もしたけど生前たまに実家の方へ墓参りに行ったときとか、悩みがあるときによっていたお寺の分寺っていうの?関係あるところで偶然にしろ亡くなった本人が一番納得しそうだったから、良いところが見つかって良かったよねと話していて葬儀会社云々は気にしていないかなぁ・・・
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tr.horus at 2011-02-04 20:30
>シュレナさん
お坊さん良かったね^^ そういうの聞くとホっとする。 私のオバのお葬式の時なんか、風邪薬を飲んだ坊さんが鼻水ズルスルやりながらお経唱えてて、終いにはカクカクと寝てた気がするんですよwwwwほんとほんとwwww お前はドリフか!!! と突っ込みたかった。 お客様納得してればボッタでもいいのかな… いやどうなのかな… だからといって「ここがいいですよ^^」なんて言えないし。 毎回毎回思うけど、ほんっと変な仕事ばっかやってるな自分w
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