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2010年 08月 05日
暴走する文明 著:ロナルド・ライト
~進歩の罠に落ちた人類のゆくえ~ この本はかなり前に買ったんだけど、やっと読み終えました。 休日に読めば1日で読み終える内容の本だと思います。 良い意味で触発されます。 図々しく言わせていただくと、自分がブツブツと考えてた事を この作者が極めて分かりやすく代弁してくださってるような感じです。 図々しくてごめんなさい。 この本のテーマは われわれはどこから来たのか? われわれは何者なのか? われわれはどこへ行くのか? というゴーギャンの問いである。 だからといってゴーギャンを追うわけではない。 この言葉は非常にロマンティックで ヒトとは何かを思う時、思わず呟きたくなっちまう言葉である。 この本を読んでると「そうそう、そうなのよ!」とか 「そっかそっか」と相槌を打つことが多く そのせいで「ちょっとローマ読まなきゃいかんな」とか 「もう一度、先史時代を読まなきゃいかんな」と思考は逡巡し 本書に戻ってくると自分が何を読んでいたのか忘れているのだ。 これは本当にもう、私のバカな所以である。 学習能力がない。勉強の仕方が下手だ。 記憶力がないのに色々手を出しすぎて、結局何一つ覚えてないのである。 今、こうしてうやっと読み終え 何故こんなに時間がかかったのかと思うと怒りさえ湧いてきます。 これを諺で言うと 「バカの考え休むに似たり」ってやつですね。 身にしみて実感しているところです。 でもバカだからしょうがない! 死ぬまでに時間はまだまだある。 好きなように世界を知っていけたらと思います。 でもまあ、たまに思うのさ。 頭の良い人って、私が逡巡する1年を1日で終わらせてるかもなーと。 だとすると死ぬまでに知る世界に計り知れない差ができるわけで しかも頭のいい人は全部覚えてるわけだろう? さらに歴史的分野だけでなく、さまざまな分野から考察できるわけだし やっぱり頭が良いに越したことはないんだな。 さて! 話を戻しましょう。 「暴走する文明 著:ロナルド・ライト」 タイトルから容易に想像できる内容です。 過去の文明崩壊を複数挙げ、現代の文明に警鐘を打ち鳴らす。 それだけだったら面白くない。 それだけだと「われわれはどこへ行くのか」だけで終わってしまう。 「われわれはどこから来たのか?」 「われわれは何者なのか?」 この問いの答えも探している。 私が気に入ってるのは最初のほうの 「われわれはどこから来たのか?」にある。 さて皆さん。 なぜ人類は戦争を辞めないのかと考えたことはありませんか? 被爆国の日本人なら誰でも考えることと思います。 なんて真面目腐ったことは言いません。 私が思ったのは、戦争のせいで遺跡が壊れたり 戦争のせいで旅行しにくい遺跡があったりするせいです。 人間はね、古代文明発祥の地を見る義務があると思うのよ。 そういう重要な地域に限って危険性が高い。 そんでね、旧石器時代からこの現代を同じ時間軸で考えれるようにして この今の我々の文明は(古代文明から現代) 石器時代の期間に比べると、文明を有した期間が0.2%程度だってことに驚いて欲しい。 説明下手だよね。 うーむ; ついつい歴史って言うのは「古代文明」からって思いがちだけど その前に旧石器時代があるでしょう? その旧石器時代って結構時間が長いのよ。 それに比べると、エジプトやら中国の歴史、文明の期間なんてのは ごくごく僅かな期間なのね。 それまで石器時代だった。 マンモス狩ったりさ、骨で釣り針を作ったりさ(これすごいよね) 狩猟しながら移動してたわけですよ。 やがてネアンデルタール人とクロマニヨン人の争いが始まる。 話は少し戻って 「なぜ人類は戦争を辞めないのか」という問いの答えについて。 私の答えはすでに出ています。 「太古から続く生存競争の中で、生き残ったのが我々の祖先だから。」 というシンプルな答えです。 運良く生存できた、としても 食料を求め続け、他者を淘汰し、常に戦を続けたのが人類だ。 それが文明を得てどうしたか? 依然変わらない。 そして文明は引き継がれ、今我々の時代にある。 辛うじて人口が万単位で減るほどの戦争は起きていないけれど 人口が万単位で減る自殺者が存在する。文明化の犠牲者だ。 自分達が同類殺しの末裔であるってかっこつけてるわけじゃない。 地球規模の時間軸で考えるとそうなるだけで いま、人類が意識しなきゃいけないのは地球軸で物事を考えることだと思うの。 そういう意識にすると、歴史と遺跡に対する気持ちが大事に変化するべ? なんで自分ら戦争してたのかも振り返れるわけ。 ノーフューチャーじゃなくて将来があれば 戦士にならなくてもいい青年が一杯いるわけだ。 戦争をなくすには貧困をなくすことから始めねばならず それも先史時代と何も変わらない。 食い物があれば人は争わない。 というのは間違いなのです。 どうしても戦争好き、好戦的なんですね生き残った人類だけに。 それがどうしても残念なところです。 読み直すと、なんか戦争を肯定してる風にも見えるね。 もちろんそんなわけないよ。 ただ、人類の歴史を振り返ると先史時代の「戦いの時代」があまりにも長いため、現在の文明化をもってしても、たった0.2%の文明で意識改革は難しいという話。これからの時代の人類に期待するしかない。だがしかし、このまま文明化を進めたら人類は間違いなく滅亡してしまう矛盾が苦しかったりする。 「ヒト自体は旧石器時代の頃から何一つ進化していない。 身に纏う文明が変わっただけ。」 というこの本の言葉は気に入ってます。 やがてネアンデルタール人は絶滅した。 そしてクロマニヨン人の奇行が始まる。 意味もなくマンモスを大量虐殺したり。 食いきれない量の獲物を無駄に殺したという記録があるとか。 現代人とそっくりである。 旧石器時代の終わりはごく最近のことだ。 幕末が150年前ってかなり近い話なのに その150年ですら肌に感じることは難しい。 それなのに、旧石器時代が終わったのも最近なのよねー と言われてもさっぱりなんだけれど、この本を読むとね「ああホントだ、最近かも」と思えるようになります。 この本を全て解説することはできないので割愛するが 自分の時間軸を地球軸に意識しなおせる優しい本である。 イースター島が滅びた理由や、インカ帝国の滅亡は伝染病だとか 多方面の文明を美味しく料理して食わせてくれる。 たまに辛口もあるけど、それもいい。 ヒステリックに平和やエコを謳ったりしていないが 静かにグサっとブッシュ大統領について指摘している。 この本に出てくる遺跡の例が、私が旅行した際に見たものが多く 読みやすかったこともある。 この本を読んで、私の大きな間違いが修正されました。 カラクムルやティカルで周囲を見渡した時、 360度広がるジャングルが「大昔も存在した」と普通に思ってたが そんなものは存在しなかったんですよ。 木は常に資材だもの。あと畑の存在を忘れてたよ。 ヒトがいなくなってから360度生えたんだなあ。 全く失念してたわ。 ★本文より引用 はるか昔、キリスト誕生の少し前 詩人オウィディウスはこう書いている。 だがもっと良いものを彼は与えた 曲がった鋤の要らない作物と果実と そうして樫の穴にみつかる蜂蜜を 誰も頑丈な鍬で大地を刻まず 測量士が土地に境界を記すこともなかった 降ろした櫂で海を掃いて 掘り返すこともなかった 人間の道路の果ては 当時は海岸だった 人間の本性よ お前の巧みさは逆目に出た そうしてお前の才能はあまりにもお前の損になった 塔のそびえる城壁で 町を囲んで何になる 不和の手で 武器を握って何になる この文の何が気に入ったかって、キリスト誕生前ってところです。 すでにその頃に、こんな素晴らしい詩文を書く人間がいたんだね。 この時代にもう、人間とは何かを知っている。神が憂うまでもなく。 反対に現代の我々は人間とは何かという考えすらしなくなったのではないかなーと。 こういう時間軸を想うと、胸がカーッと熱くなります。 後記: ちょうど今日読んだ件に「タイムマシン」についての話があった。 この人が読んだ本を読んでみようと思った。 そして更なる偶然が発生した。 これまただいぶ前に買った「奪われた大陸」という本の作家と同じだった。 運命感じちゃうわ。
by tr.horus
| 2010-08-05 21:13
| 色々感想文
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Comments(9)
はじめまして。「暴走する文明」で検索してこのページにたどり着きました。
私は現在、カナダの高校に通っていて、この本が英語の授業でかされているのですが、何だか歴史の教科書の冒頭部分を読んでるみたいで、いまひとつ理解できていません。 もう4年前の記事ですから、ホルスさんの記憶からは遠いかもしれませんが、章ごとにゆるく要旨をあげてもらえないでしょうか?それにあたって、本書を読み直していただく必要はありません。 日本語でのざっくりした内容を知っていれば、原文を読んだときにも頭に入りやすいので、お忙しいかとはおもいますが、よろしくお願いします。
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tr.horus at 2014-06-02 10:30
>はにこーんさん
はじめまして(^^) たまにこの日記が検索TOP10に入っていることが不思議でなりませんでした。 他には太宰治の黄金風景も検索数が多かったりします。誰かの読書感想文に引用されてるのかな?と悲しくなったり。 私の日記を読み、むしろ興味を抱いて欲しいのです。 あなたは本当にカナダの高校に通っているのかな?疑り深くて申し訳ない。 あなたが本当に困っている理由を教えて欲しい。ぶっちゃけてほしい。コメント伏せで書いておゆき。 それで私を笑わせる事ができたなら、私も私の貴重な時間を割いて、あなたの宿題に協力してもいい。 私は知りたいのだ。 何故この日記が読まれるのかを。
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tr.horus at 2014-06-02 23:23
>はにこーんさん
ごめんなさい。 あなたは本当にカナダの高校生、留学生のようですね。 あなたが高校生に思えなかったのは ・はじめまして ・お忙しいとは思いますが などの言葉使いが大人じみてたからかな。 最近は「。」すら付けない人が多い中、あなたのしっかりした文章に疑念を抱いてしまいました。 申し訳ない。 詫びとして、ほんとにザックリ解説を書こうと思う。あくまでザックリね。 何故ならあなたが正真正銘の留学生だと分かったら、尚更助力してはいけない。本来ならば、仲間に聞いたり先生に聞くべきことだ。 あなたはこの本に興味を抱いたのかな? もっと知りたいのかな? それともただレポートを終わらせたいだけなのか? あなたの思ってるように、この本は歴史の本みたいなもの。 どんな授業でこの本が扱われるのか、興味あるなー。
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tr.horus at 2014-06-03 01:00
>はにこーんさん
いま改めてパラパラとページをめくりました。 「章ごとにゆるく要旨」とのことですが、かなり難しいですね; 第一章:ネアンデルタール人とクロマニヨン人の話が多い。石器時代の話。ゴーギャンの問いの、我々は何処からきたのか?だ。あとは私の日記に感想が書いてある。 第二章:これも歴史の教科書ばりの内容。「実験」というタイトルが内容そのまま…としか言えない。難しいな。「私たちは五万年以上前にアップグレードしたハードウェア上で21世紀のソフトウェアを走らせている」って文が秀逸。 第3章:「古代世界にまつわる最大の脅威は、いかにソレが最近のことだったかだろう。都市にしても記念物にしても5千年以上古いものは無い。文明の発祥以来、70年の生涯を70回ほどつなげただけで現代に至る。文明史上全体でも、私たちの祖先が始めて石の先を尖らせてから250万年に及ぶ経験の、わずか0.2%を占めるに過ぎない。」 ↑ この言葉こそが、この本の言いたい事。 そして私が一番好きな言葉。 4章は歴史が苦手な人は耳をふさぎたくなるような内容になる。 最終章は短いね。 4章と5章は頑張ってください^^
こんにちは。まずは、本当にありがとうございます。
現在私がとっている英語の授業の最終プロジェクトとして、指定された図書の中から本を一冊選び、その本を教材としてクラス全体に一時間講義をしなくてはなりません。 医療倫理の本と、この「暴走する文明」とで迷っていたのですが、どうしてなんでしょうか、この本を選びました。多分abstractの部分と、最初の10数ページを読んだときに、考古学?文明?という、ここで逃したら一生関わることのないであろう分野に手を出すのも悪くないな、と思ったからかもしれません。 しかし、読み始めてみるとなんだか日本の中学の歴史の授業のはじめ辺りにある、文明のおこり、みたいな内容で、ネアンデルタール人が、クロマニョンが、武器を発達させて、獲物を大量捕獲してと、なんだか、事実事実事実ばかりが頭の中に入ってきて、なかなか筆者の意図を汲み取ることができないばかりか、要約すらできずに、ただただ読んでは、へぇ、そうなんだ。のくりかえしでした。
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はにこーん
at 2014-06-04 05:15
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こんなんじゃ講義としてクラスメイトにディスカッションの機会を与えたり、内容理解の解説をするどころか、内容すらまともに述べられないな、と思い、今回コメントにて日本語で(笑)助けをこう形となりました。 ちなみにこのプロジェクトというのが、個人でのプレゼンであることや、同テーマを選んでいるクラスメイトが私よりも本を読み進めていないこと、(講義前に1コマだけ、同テーマの人々と意見交換をするきかいがあります)などから、tr.hoursさんの手を借りることが近道だと思ったのです。 今、3章途中までよんでいて、理解しているのか不安になっていたので、今回のコメントでの各章要約に、すごく感謝しています。5章はきっと結論、にあてられているでしょうから、4章を頑張ってのりきります。
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tr.horus at 2014-06-04 11:51
>はにこーんさん
いやぁ大したもんだなぁ。 ほんとに高校生?ってまた思ってしまいましたw この本はほんとに高校生には難しいと思います。 それなのにあなたのチャレンジ精神はすごい! もう三章も読んでしまっていたのですね。 私のザックリ解説は、解説にすらなっていない…お役に立てなくてごめんね。 この本は、分かりやすいように、様々な例えを出してくるから、どこをまとめればいいのか難しかったのです(;_;) 第四章、がんばってねと放任してしまったけど、はにこーんさんの「きちんとした文章」にまたまた感激したので、第四章のザックリ解説を書きたいと思います!! ちょい待っててね!
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はにこーん
at 2014-06-04 12:16
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本当にありがとうございます!
高校生、といっても今月末で卒業しますから、日本の教育システムでいうと、今年4月から大学1年にあたる年代です。 3章までを解説していただけただけでも、頭の中のもやもやがすっと解けていくのと、解釈の確認という点で凄く助けられましたし、何よりいきなり出てきて昔読んだ本の要約をしてくれ、なんていう面倒なお願いに返信頂けたことに私自身すごく感動しています。 では、4章のザックリを楽しみにしていますので、引き続きよろしくお願いします。
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tr.horus at 2014-06-04 14:40
>はにこーんさん
http://trhorus.exblog.jp/22733728/ このリンク先に書きましたので、お時間のあるときにどうぞ^^ そっかそっか、大学一年生の年代なのね。 私自身、もう一度読み直す機会が出来て楽しめました! と言うのはウソで、結構忘れてて難しかった・・・。 1mmでもお役に立てたら嬉しいです。 ふぁいとーーー!!!!!
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